「高校野球岩手大会・決勝、花巻東１２－２大船渡」（２５日、岩手県営球場）

　大船渡が敗れ、３５年ぶり２回目の夏の甲子園出場はならなかった。プロ注目のエース・佐々木朗希（３年）は先発せず、ベンチスタート。登板機会も打者としての出場もなかった。花巻東は２年連続１０回目の夏の甲子園出場となる。

　花巻東は初回に捕手の悪送球と中村勇の適時打で２点を先制。大船渡は三上、熊谷温、及川恵の３連打にエラーも絡み、１点を返した。

　花巻東は二回に山崎がスクイズに成功し３点目。三回にも１点を追加した。五回には向久保がソロを放ち、着実に得点を重ねた。

　さらに六回、２死満塁から山崎が右越えに長打を放ち、走者一掃のタイムリーに。守備も乱れて打者走者が生還し、この回に４点を追加した。

　なおも攻撃の手を緩めない花巻東は七回に２点、八回にも１点を追加した。大船渡は九回に１点を返したものの、及ばなかった。

　大船渡は柴田が先発し、七回から前川が登板。２人で９回を担当した。相手の打力に守備の乱れも重なり、大量失点につながった。