大船渡・国保監督は「甲子園が全てという不文律に一石」 溝口紀子氏が賛辞
バルセロナ五輪女子柔道銀メダリストの溝口紀子氏が26日、TBS系「ひるおび!」で、大船渡高校の佐々木朗希投手を試合に出さなかった国保陽平監督(32)の判断について「甲子園が全てという不文律に一石を投じた」と賛辞の言葉を贈った。
番組では賛否両論を巻き起こした佐々木投手の試合不出場について、新聞各紙を使って紹介。国保監督の判断に賛辞を送る声もあれば、疑問を投げかける識者の声なども紹介した。
これに意見を求められた溝口氏は「この判断は賛辞を贈りたい」と国保監督を称賛。その理由について「日本の高校野球って、甲子園が全てじゃないですか。その不文律に一石を投じた」と語った。
この佐々木投手を使わないという選択は「すごいプレッシャーだったと思う。もの凄い圧力が高野連やファン、学校からもあったかもしれない。でもそれよりも選手が大事。プレイヤーウェルフェアって言うんですけど、選手保護っていう世界のスポーツの潮流を監督はアメリカで学んで」と、プレッシャーに負けず貫いた国保監督の考えは、世界の流れであると説明した。
「(国保監督は)目先よりも彼の将来を選択した。今後、こういう決断を後押しする社会、スポーツ界になっていかないといけないと私は思う」と強く訴えていた。