履正社、同校初“春夏連続”聖地やってくる 4番井上が先輩ロッテ安田超え!夏4発
「高校野球大阪大会・決勝、履正社7-2金光大阪」(29日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
大阪は、履正社が3年ぶり4回目の優勝で、同校初の2季連続での甲子園出場を決めた。「4番・右翼」の井上広大外野手(3年)が四回、高校通算46号となる同点弾を放ち逆転勝利に貢献。自身3戦連続で、今大会4本目と強打が際立った。
成長を示した。「レフトフライかと思いましたが思ったより伸びてくれました」。1点を追った四回1死、井上が左翼席に同点ソロ。3戦連続弾で通算46本目の一発が、甲子園への号砲となった。
「体重を増やしたことで今の打撃やスイング、飛距離につながってると思います」
予想以上の飛距離となった同点弾は今大会4本目。同校OBのロッテ・安田が記録した夏の大会3本を超えた一振りは、地道なトレーニングの成果だ。チームで肉体強化に取り組み、昨夏85キロだった体重は一冬で100キロに。少し絞り「今は94から95です」と話す増量が打撃のベースだ。
「(ボールを)引きつけた時、前は差し込まれていたのがしっかり飛ぶようになったので」と井上。六回には右中間二塁打で出塁して4点目のホームも踏んだ。大阪を制して次は甲子園。さまざまな思いを胸に乗り込む。
スタメン出場した昨夏の北大阪大会・準決勝の大阪桐蔭戦は、九回2死までリードしながら逆転負け。その悔しさを晴らしたがそれだけではない。今年のセンバツでは星稜・奥川恭伸投手(3年)の前に2三振を含む無安打に終わった。
「(星稜と当たれば)校歌を聞くのではなく自分たちが歌えれば」と井上。次のリベンジは甲子園で。高校での目標を「50本です」と話す大砲が、日本一へのアーチをかける。