「トラックマン」活用でストライクゾーン判定精度向上へ
日本野球機構(NPB)は2日、球審によるストライクゾーン判定の精度向上を目的として、投球の軌跡などを精密に測れる弾道測定器「トラックマン」のデータ活用を始めると発表した。デンマークに本社を置くトラックマン社と契約し、各球団が球場に設置している機器が測定したデータを取得。球審はNPBが開発したタブレット端末のアプリを使用し、主に試合の翌日に検証を行う。実際に下した判定と、データが示すストライクゾーンとの差異を知ることができる。さらに数試合単位で検証することにより、自らのストライクゾーンの傾向を深く把握することで、技術向上につなげていく。
これまでも審判員は判定を下した試合の確認を映像で行っていたというが、今後はより精密なデータで判定の差異を知ることができる。ストライクゾーンの判定はリクエストの対象外。今回の措置で、ストライク、ボールについても、より正確な判定を目指す。