星稜・奥川「反省して次に向かいたい」3安打9K完封にも慢心なし

完封勝利を挙げ、好リードの星稜・山瀬慎之介(手前)と笑顔を見せる星稜・奥川恭伸=甲子園(撮影・田中太一)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、星稜1-0旭川大高」(7日、甲子園球場)

 虎の子の1点を守り抜いた。高校BIG4の1人、星稜(石川)の奥川恭伸投手(3年)が自己最速タイの153キロをマークし、旭川大高(北北海道)を3安打完封。三塁を踏ませることなく、9三振を奪った。

 立ち上がりの4球目に150キロを記録し、3万人の観衆をどよめかすと、直後に153キロを出し、空振り三振。初回、3者連続三振で発進すると、その後は緩急も織り交ぜ、わずか94球で投げ切った。

 石川大会ではフォームがしっかりせず、本来の投球ができなかったが、大阪入り後に手応えをつかんだ。

 奥川は「初戦を勝ち切れて良かった」とホッとした表情。だが、1点差の9回に右翼へヒヤリとする打球を放たれたこともあり「風に助けられた。反省するところは反省して次に向かいたい」と話した。昨夏の2回戦(済美)で足をつって降板したことを踏まえ、今夏はこまめに水分と塩分を補給。94球の省エネでエネルギーの消耗を抑えた。

 今後を考えるとやはり課題は打線。特にこの日、失敗の目立った送りバントの精度を上げる必要がありそうだ。林和成監督は「奥川は大阪入りしてからフォームが良くなった。抜くところは抜いて、打たせる投球をしてくれたが、甲子園で勝つことの難しさをあらためて感じた」と振り返った。

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