奈良大会12本塁打の智弁学園VS初戦9点の八戸学院光星【12日の高校野球】
「全国高校野球選手権・2回戦」(12日、甲子園球場)
12日は2回戦4試合が行われる。各試合の見どころを紹介していく。
【第1試合】宇和島東(愛媛)-宇部鴻城(山口)
9年ぶり9度目の宇和島東は、平成初の第71回大会に続き令和初の今大会への出場も決めた。ノーシードで勝ち上がった愛媛大会は、2年生エースの舩田清志投手が先発した4試合すべてで完投。21年ぶりの甲子園での白星を狙う。宇部鴻城は7年ぶり2度目の出場。3年連続で山口大会決勝で敗れていた中、今回はノーシードから勝ち上がった。打線では原田健太郎外野手(3年)が、山口大会で打率・458と好調。投手陣では左腕エースの池村健太郎投手(3年)が安定した投球を見せる。チームとして投打のバランスの良さが武器となる。
【第2試合】海星(長崎)-聖光学院(福島)
海星は5年ぶり18度目の出場。今年のスタメンは、昨夏の長崎大会決勝での敗戦の経験者が半数以上を占めており、今年にかける思いは強い。打線では主将で5番を打つ坂元芽玖理内野手(3年)が勝負強く、まずは17年ぶりとなる夏の初戦突破を目指す。聖光学院は戦後最長記録を更新する13年連続での出場。春は負傷を抱えていたエース・須藤翔投手(3年)が福島大会では準決勝、決勝と2試合連続で完封するなど登板3試合で計24イニングを投げ無失点。打線もつながりがあり、効果的に得点を重ねていく。
【第3試合】智弁学園(奈良)-八戸学院光星(青森)
3年ぶり19回目の出場となった智弁学園は強力打線が持ち味だ。奈良大会では大会記録を更新する12本塁打を記録。その内、主将の坂下翔馬内野手(3年)が記録した5本塁打は大会個人記録を更新するもの。打力を武器に日本一を目指す。八戸学院光星は開幕試合で誉(愛知)に11安打9得点と快勝。主将で1番を打つ武岡龍世内野手(3年)が3安打2打点を記録するなど好調で、打線のカギを握る。
【第4試合】神村学園(鹿児島)-高岡商(富山)
神村学園は、勝てばチーム初の1大会2勝となる。1回戦の佐賀北戦で、9回5安打2失点で完投した田中瞬太朗投手(2年)の投球に注目。打線は佐賀北のミスに乗じて7安打で7点を奪っておりスキを逃さない。高岡商は1回戦で延長戦の末、石見智翠館を下して2回戦に進出。主将で1番を打つ森田朝陽外野手(3年)が2ランを含む3安打4打点を活躍しており、好調を維持して昨年に続く3回戦進出を狙う。