巨人・大竹 古巣広島戦で通算100勝「こみ上げてくるものがあります」
「広島7-8巨人」(12日、マツダスタジアム)
巨人・大竹寛投手が好救援で3勝目を挙げ、通算100勝を達成した。
1点を加え2点差とした六回2死満塁での登板だった。会沢と対し「抑えることだけを考えました。持ち球のシュートを投げ切れたと思います」と4球連続でシュートを投げカウントを有利にし、6球目にスライダーで二ゴロに仕留めピンチをしのいだ。
五、六回と2死満塁まで攻められ広島の反撃ムードの中で七回はメヒアを空振り三振、小園を三ゴロ、代打野間を空振りの三振で、この試合で巨人投手陣唯一の三者凡退で流れを断った。
大粒の汗を流しながらベテランは「いつもマツダに来たら接戦が多いんで。この前は負けていたんで勝ってよかったです。バッターを一人ひとり抑えることを考えていた」と笑顔を見せた。
2001年度ドラフト1位で広島に入団。中心投手だった大竹は、13年オフにFA権を行使し巨人に移籍。「18年目でやっと勝てたと思います。今まで携わってくれた全ての人に感謝したい」と話し、慣れ親しんだ広島での記念星に「違う思いというか、こみ上げてくるものがあります」と古巣相手の勝利を喜んだ。
2位DeNAに3差、4連覇を狙う3位広島に4・5差とする大きな1勝。ベテランは「目の前の試合をチーム一丸で勝っていくだけだと思います」と優勝に目をやった。