巨人・岡本 逆転V撃22号!チーム60勝一番乗り 20日にもM点灯
「巨人2-1阪神」(16日、東京ドーム)
巨人は、4番の豪快なひと振りで伝統の一戦を勝利に導いた。1点を追う四回1死一塁。高橋遥の149キロ直球を振り抜いた打球は右中間席へ飛び込んだ。22号逆転となる決勝2ラン。岡本は表情を変えず、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。
高橋遥について「左ピッチャーで(真っすぐは)一番速いと思う」と評する岡本。直球を狙いファーストストライクを一発で仕留めた。1ボールからの2球目。「真っすぐをしっかり打ち返そうと。いい感じで捉えて、押し込めました」と納得の表情で振り返った。
前日の予定外の休養が吉と出た。台風10号の影響で当初予定していたチームの帰京はこの日に。前日は広島市内の宿舎で静養し「外にも出れないので、ゆっくりしてました。起きたら12時過ぎだった」。この日、朝の新幹線で広島からの長時間移動ながら、打撃練習でも看板直撃の打球を放つなど、疲労回復した主砲がパワーを見せつけていた。
好投の高橋遥から奪った得点はこの2点のみ。チームが逆境に立たされた時に打てと発破をかける原監督も「僕らが測ることができない大物。貴重なところで打ってくれるのは大きい」と笑みをこぼす。チームはリーグ60勝一番乗りで2位広島に4・5差。最短で20日にマジック25か26が点灯。巨人がVモードに入ってきた。