山下氏と高嶋氏「再試合をやらせたい」星稜-智弁和歌山を名将ダブル解説
第101回全国高校野球選手権大会の3回戦、星稜(石川)-智弁和歌山(和歌山)が17日、甲子園球場で行われ、タイブレークとなった延長十四回に星稜が6番・福本陽生内野手(3年)の決勝3ランでサヨナラ勝ちした。朝日放送系のテレビ中継では、星稜の山下智茂名誉監督(74)と智弁和歌山の高嶋仁名誉監督(73)の2人の名将がダブルで解説した。
23奪三振の力投を見せた最速154キロ右腕、奥川恭伸投手(3年)に高嶋氏は「最高の投球で甘い球は本当になかった。安打3本じゃ勝てない」と感服。山下氏も「精密機械のようだった。こいつほんとに人間かな?と思った」と冗談交じりに振り返った。
延長戦となった試合中継の合間には「再試合をやらせたい」と2人で話したという。初めて智弁和歌山の中継で解説した高嶋氏は「奥川君は調子が悪いと聞いていたが、どこが調子が悪かったのかな。山下さんの言うことは信じられないよ」と苦笑い。山下氏は「試合が緊迫していてなかなかしゃべることができなかった。お互い(コメントが)短かったんじゃないかな」と言いながらも「いい経験をさせてもらった」と語っていた。