星稜 控え部員は甲子園周辺で“伝統”のゴミ拾い 部員77人の力で石川県勢初Vへ

 レフトの守備位置から三塁側アルプススタンドの大歓声を受けながら整列に向かう星稜・奥川(撮影・高石航平)
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 「全国高校野球選手権・準決勝、星稜9-0中京学院大中京」(20日、甲子園球場)

 星稜(石川)が準優勝した95年以来、24年ぶりの決勝進出。悲願の石川県勢初優勝に王手をかけた。22日の決勝では同じく初優勝を狙う履正社(大阪)と対戦する。

 エース奥川恭伸投手(3年)に注目が集まるが、控え部員もグラウンド内外で奮闘が続く。この日、準決勝の試合前にはメンバーを外れた控え部員が球場周辺をユニホーム姿でゴミ拾い。1年生だけでなく3年生も一緒になってゴミを素手で袋に入れ、聖地の周辺を清掃した。毎試合前に時間を見つけて行う活動で、山下智茂元監督(現名誉監督)時代から継続している“伝統”だ。

 2年連続20回目の出場で、悲願まであと1勝。奥川は「全てを出し切り、後悔のないようやりたい。最後まで全力で戦いたい」と決意。控え部員の思いも背負い、大旗をつかみに行く。

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