星稜・山瀬、攻守に躍動 奥川の女房が援護の3安打3打点
「全国高校野球選手権・準決勝、履正社7-1明石商」(20日、甲子園球場)
攻守にわたる活躍で、95年以来となる決勝進出に貢献だ。星稜(石川)の主将・山瀬慎之助捕手(3年)が、自身今大会初となる3安打で、3打点を記録。「最初の6点も良かったですけど、七回の3点も良かったです」と、笑顔で振り返った。
まずは三回だった。3点リードの2死満塁から2点中前適時打を放つと、七回には2死二塁から右中間への適時二塁打を放って勝負あり。守っては、事前に相手打線を分析した上で、「奥川は強弱を付けてうまく投げられていた」と変化球をうまく交えながらの配球を展開。中京学院大中京に的を絞らせずに完封リレーを導いた。
「決勝でも自分らしくやりたい。今までやってきたことに自信を持って臨みたい」と山瀬。林和成監督(44)は「(奥川には)出すからには『9回投げるつもりでいけ』と。(決勝は)明日の練習の様子を見て本人と話します」と話したが、先発での起用が濃厚。奥川と山瀬の小学生時代からのバッテリーに日本一の夢を託す。