中京学院大中京、プロ注目の藤田「プロ一本で」悔いなき敗戦
「全国高校野球選手権・準決勝、星稜9-0中京学院大中京」(20日、甲子園球場)
今秋ドラフト候補の中京学院大中京(岐阜)の藤田健斗捕手(3年)が、プロ志望届を提出することを明かした。準決勝での敗退が決まった試合後、目を潤ませながら「プロ一本でいきたい」と力強く宣言。滴り落ちる涙を拭い、心を奮い立たせ、次の夢に向け歩き出した。
星稜・奥川の圧倒的な投球になすすべなく抑え込まれ、反発力すら生み出せない。藤田は七回に右前打を放って一矢報いたが、2回戦や3回戦で大量得点を奪い、大逆転した“ミラクルセブン”の再現とはならなかった。
「失投が1球あるかないかで。思い切って腕を振ってきたスライダーには、(バットが)止まらなかった」
今春の侍ジャパン高校代表候補の合宿では、ともに汗を流した。「出し切って負けたので、悔いはない」。甲子園では4試合に出場して打率・467。主将として、扇の要として、4番打者として、ベスト4に導いた藤田。奥川へのリベンジはプロの舞台で果たす。