ヤクルト村上31号 86打点目で怪童・中西太に並んだ!高卒2年目以内で歴代最多
「DeNA5-3ヤクルト」(27日、横浜スタジアム)
代名詞の豪快なアーチで、ビッグネームに肩を並べた。ヤクルト・村上が横浜の夜空にかけた先制の31号ソロ。今季86打点目は、高卒2年目以内シーズンでは53年の西鉄・中西太に並ぶ歴代最多だ。
二回2死。新人王を争うDeNA・上茶谷の145キロ直球を完璧に捉え、中堅左に放り込んだ。「追い込まれていたので、しっかり粘って打てるようにと思っていた。ホームランになってくれたので良かったかな」。悠々とダイヤモンドを回る姿には、貫禄すら漂った。
24日の阪神戦。球場を訪れた中西氏に激励された。「頑張ってるか?調子はどうだ?お前のおかげでオレの記事が出ているよ。取材に来たんだよ」。目を細めるレジェンドから、パワーをもらっていた。
高卒2年目以内のシーズン31本塁打も、86年の西武・清原和博に並ぶ数字。しかし、逆転負けを喫して、記録を喜べるはずはない。「結果は後からついてくると思う」と淡々とした表情を崩さなかった。
打点はリーグ単独トップ。本塁打もトップに1差だ。新人王はもちろん、2冠に手が届く位置にいる。「残り20試合ちょっと。勝ちにこだわってやっていきたい」。チームは最下位にあえぐ中、19歳の大砲は新たな歴史に挑戦していく。