侍U18・前、3回1安打無失点3K 先制許した直後の登板で好投!永田監督は賛辞
「U18W杯・1次リーグ、日本4-2スペイン」(30日、機張)
日本は1次リーグ初戦でスペインに逆転勝ちした。八回に遠藤成内野手(3年)の2点適時二塁打などで一挙4得点。2点の先制を許す苦しい展開となったが、先発の池田陽佑投手(3年)ら3投手の継投で逃げ切った。31日は南アフリカと対戦する。
嫌なムードにも、前佑囲斗投手(3年)は冷静だった。六回から2番手として登板。格上の日本から先制点を挙げたスペインベンチはお祭り騒ぎ。「相手がすごい盛り上がっていた。(雰囲気が)すごく嫌な感じがした」と警戒心を強めた。
ブルペンよりやや低い作りのマウンドにも動じない。バッテリーを組んだ山瀬慎之助捕手(3年)から聞いたカットボールに弱い相手打線の特徴を頭に入れ「丁寧に投げることができた」と、3回1安打無失点3奪三振。永田監督も「最初から池田と前(の継投)と決めていた。前が流れを断ち切ってくれた」と手放しで賛辞を贈った。
侍ジャパン高校代表に選出後、早く順応できるようにと、直前合宿からベッドでも国際球を握って感触を確かめてきた。「初登板としてはいい出足です」と手応え。頂点へ向けて最速152キロのクールな剛腕が、今後も日本のブルペンを支える。