崇徳、初V霧散…5年前の延長50回死闘のリベンジならず、中京学院大中京に屈す
「全国高校軟式野球選手権・決勝、中京学院大中京5-2崇徳」(31日、明石トーカロ球場)
決勝が行われ、崇徳(西中国・広島)は2-5で中京学院大中京(東海・岐阜)に敗れ、初優勝はならなかった。中京学院大中京は3連連続10度目の優勝となった。
五回まで2安打無失点に抑えていた崇徳のエース高井大輝投手(3年)が六回、無死から連続四球でピンチを招き、暴投や野選なども絡んで4失点。「相手打線は甘い球を見逃さないのでコースを狙って投げたが、その球が外れてボールが先行した。相手の雰囲気にのまれてしまった」と唇をかみしめた。
打線も、準々決勝で無安打無得点を達成している中京学院大中京の左腕エース、水の前に11三振を喫した。七回に朧谷英慈外野手(3年)の中前適時打で2点を返したのが、せめてもの意地だった。
2014年大会の準決勝で両校は対戦。4日がかりで延長50回の死闘を演じ、崇徳が0-3で敗れている。その時以来の対戦となったが、リベンジは果たせなかった。
敗戦が決まると、選手は号泣。新チームになって公式戦は1分けを挟んで無傷の17連勝中だったが、最後に王者の厚い壁に跳ね返された。中河和也監督(35)は「壁の高さを感じた。ワンチャンスをものにする攻撃力。ここ一番で守り切る守備力。試合の大事なポイントを逃さないところはさすがでした」と脱帽。堀内優作主将(3年)も「レベルが違いました。僕らの力が足りなかった」と悔しさをにじませた。