大阪大谷大の150キロ右腕・米田にプロ6球団熱視線 7回3安打1失点
「近畿学生野球2部、大阪大谷大4ー1大阪大」(3日、豊中ローズ球場)
阪神や巨人などプロ6球団7人のスカウトがスタンドに駆けつけた中、プロ注目の最速150キロ右腕、大阪大谷大・米田知弘投手(4年・橋本)が7回3安打1失点7奪三振のピッチングを見せて勝利。この日は最速で145キロを記録した。
「あまり良くなかったですけど、守りに助けてもらいました。チームが勝てたことが良かったです」
この日は常時140キロ前半の直球を軸に、カーブやスライダー、フォークなどの変化球を効果的に交えながら投げ進めた。五回に味方の失策からつかまって1点を失ったものの、六回と七回を無安打に抑えて勝利に貢献。1年時から2部での戦いが続いているが、この日の勝利で2部通算18勝目となった。
春のリーグ戦は肩の故障もあって出遅れ、終盤に実戦復帰。この日は116球を投じたが、「それだけ投げたのは去年の春か、おととしの秋ぐらい以来ですね」と話す。今は体の状態に問題はなく「もう少し球速も出てくると思います」と自信を見せた。
「シーズンを通して投げきれたのが、1年の春と秋ぐらいなので、最後はしっかりと投げきって終わりたいなと思います」
この日が2部の開幕戦ということもあり、プロのスカウト陣が集まったことには「恐れ多いです(笑)ここから調子を上げていければと思います。上を目指していきたい気持ちはあります」と力を込めた。中日・中田アマスカウトアドバイザーは「馬力がある。素材として面白い選手」と評価。今後の投球次第では、10月に迫ったドラフト会議を前に、さらに評価が上がる可能性も十分だ。