巨人4連敗 菅野に異変?2回4失点KOに首脳陣も騒然 V奪回へいばらの道

 「巨人4-8中日」(4日、上毛新聞敷島球場)

 巨人が4連敗。2カード連続の負け越しが決まった。先発の菅野智之投手が2回5安打4失点でKOされ、6敗目を喫した。

 エースの異変に、一塁ベンチが騒然となった。初回は三者凡退で上々のスタートを切った菅野が、二回に変調。ビシエド、高橋、阿部に全て逆方向に運ばれての3連打。無死満塁から藤井には12球目に中犠飛を打たれ、同点とされた。

 球のキレを欠き、空振りを奪えない苦しい投球。明らかに本調子ではないエースの姿に、一塁ベンチでは宮本投手総合コーチが慌ただしくブルペンとやり取りを繰り返した。

 8番加藤には一塁適時内野安打で逆転を許すと、宮本投手総合コーチとトレーナーがマウンドへ。続投となったが、大島にも2点二塁打を打たれた。コンディションに異変が生じたのか、マウンド上で下半身を押さえ、表情をゆがめる場面もあった。

 球数は44球。一塁ベンチでは原監督、宮本コーチら首脳陣が話し合い、三回からは宮国がマウンドに送り込まれた。菅野は今季、6月23日のソフトバンク戦で二回途中4失点で降板したことがあるが、この試合に次ぐ早期交代となった。

 エース降板後は宮国、高木京が打ち込まれ、トータル13安打8失点。打線は坂本勇が34号ソロを含む3安打2打点、丸も六回に適時打を放って追い上げたが、失点が重くのしかかった。

 原監督は試合後、菅野の症状については詳細を語らず、「正常じゃない。明日、様子を見るということ」とした。一度点灯した優勝マジックが消滅し、いばらの道が続く巨人。エースの状態が懸念される。

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