巨人“尻に火”DeNAと2・5差 菅野が緊急降板でチーム4連敗
「巨人4-8中日」(4日、上毛新聞敷島球場)
エースの緊急降板が響いた。巨人・菅野の体に異変が起こり、5安打4失点で2回、44球でマウンドを降りた。チームは痛恨の4連敗を喫し、原監督は「アクシデントが大きかった」と厳しい表情を浮かべた。
明らかに直球、変化球ともに切れがなかった。1-1の二回1死一、三塁、菅野が中日・加藤との対戦中に左膝を気にするしぐさをしたことから、下半身に異常があったとみられる。一度は宮本投手総合コーチとトレーナーがマウンドに駆け付けて続投を決めたが、2死後に大島に力のない直球を2点二塁打されて点差を広げられた。
まさかの早期降板に、群馬のファンも騒然となった。指揮官は「(体が)正常じゃない。あした(5日)様子を見て」と心配顔で語ったが、詳細については言葉を濁した。自身の連勝が3で止まり6敗目を喫した右腕だが、試合後は自然な動作で歩いていたが「あまり詳しいことは言えないです」と表情を曇らせて多くは語らなかった。
連敗ストップに期待を込めて送り出したエースで勝てなかった。チームにとって痛すぎる敗戦となったが「これをバネにしっかりと戦う」と原監督。この日勝った2位・DeNAが2・5ゲーム差に接近してきた。悲願のV奪回に向けて踏ん張りどころを迎えた。