「ＤｅＮＡ７－５阪神」（４日、横浜スタジアム）

　一発攻勢の最後を飾ったのは４番だった。ダイヤモンドを一周したＤｅＮＡ・筒香嘉智外野手（２７）は、仲間の待つ歓喜の輪に飛び込んだ。延長十回、試合を決める今季初のサヨナラ２７号２ラン。この日敗れた首位・巨人とのゲーム差を２・５に縮めた。

　１死一塁の場面。能見の変化球を豪快に捉えた。打った瞬間、誰もが勝利を確信する特大の一発。「なかなか厳しいゲームでしたが、全員で勝ち取った勝利だと思います」と振り返った。

　劇的勝利を収めても、試合後はいつもと同じで表情を崩さない。約１カ月ぶりに４番として打席に立ったことに、「基本的には何も変わらない。チームへの責任に違いはありますが、基本的には変わらない」と精神は不変だ。

　ラミレス監督は「彼を４番に戻した日に４番の仕事をしてくれた」と称賛。「ジャイアンツは素晴らしいチームですが、ベイスターズはベイスターズらしく最後まで頑張ります」と筒香。逆転優勝へ突き進む。