西武・中村 通算19発目の満弾で記録更新!ソフトバンクにピタリ追走
「オリックス2-10西武」(4日、ほっともっとフィールド神戸)
一直線にバックスクリーンへ飛び込んだ。「来ました、満塁!」と試合後、驚嘆の声を上げたのは、なんと西武・辻監督。4番・中村の勝利を決定づける27号満塁弾が飛び出したのは八回。10-2の大勝を締めくくる一打で、ソフトバンクの優勝マジック点灯を連夜で阻止した。
「フォークが浮いてきたんで、じゃ、最後は真っすぐかなと。最後に一番、甘い球でした」
満塁だけにフォークは投げにくいという、投手心理も読んでの8球目。150キロを見事にはじき返した27号満塁弾は、自身が持つ通算満塁本塁打のプロ野球記録を更新する、通算19本目の満塁アーチとなった。
2-2の同点で迎えた五回にも勝ち越しの中犠飛を放ち、この日の5打点で今季108打点。打点王争いで同僚の山川に並んだ。「あ、並んじゃいましたか。そのことより、チームが勝つことが一番」とベテランらしい落ち着きぶり。首位ソフトバンクとのゲーム差は1のままで「面白くなってきた」と辻監督。好調な4番に引っ張られ、その視野には、しっかりと鷹の姿を捉えている。