ソフトバンク再奪首!初点灯!M12 千賀、仁王立ち13勝目
「西武2-3ソフトバンク」(12日、メットライフドーム)
優勝を激しく争う西武とのレギュラーシーズン最後の直接対決。ソフトバンク・千賀は「大事かどうかも考えなかった。自分のやるべきことを整理してマウンドに上がるだけ」と敵地で雑念を振り払った。強力打線を相手に失点は八回の適時二塁打だけ。113球で抑えの森にバトンをつなぎ、自己最多タイの13勝に3年連続で到達した。
ロッテを相手に無安打無得点試合を達成した前回の勢いそのままに、快調に飛ばした。四回まで走者を一人も許さず、足かけ13イニング連続でヒットを打たれない。0-0の七回1死二、三塁の窮地は「外野フライでも駄目な場面。三振を取りにいこう」と出力を上げ、栗山、外崎を代名詞のフォークボールで連続三振に仕留めた。
6日の無安打無得点試合は133球を要し、通常より間隔の短い中5日で迎えた大一番だった。疲労が懸念される中で集中力を切らさず、最速158キロの直球、変化球ともに切れ味は最後まで衰えなかった。
この勝利でチームに優勝へのマジックナンバー「12」が初点灯。「まだまだ遠いなと思う。大事な試合が多いので、しっかり自分の役割を果たせたら」とエースの自負をにじませた。