ソフトバンクM11 松田宣が29号&犠打 2年連続30本塁打に王手!
「日本ハム1-3ソフトバンク」(14日、札幌ドーム)
ソフトバンクは敗れれば西武に優勝マジックが逆点灯する中、松田宣が貴重な追加点となる29号ソロを放ち、2年連続の30本塁打に王手をかけた。1点リードの六回2死、有原のフォークを左中間スタンドに運び、「(カウントが)追い込まれていたので食らいついていった」と笑みを浮かべた。
これで9月は11試合で4発と勢いに乗るだけに、32本塁打をマークした昨季に続く大台到達の可能性は高い。8月は不振に陥ったが、転機になったと振り返るのは同31日の西武戦で放った一発だ。打席での構えを微調整したことで「しっかりボールが飛んでいる。打球が強くなっている感じ」と好感触をつかんだことが、勝負の9月につながっている。
豪快な一発だけでなく、自己犠牲の精神も示した。二回無死一、二塁の先制機では、今季2個目となる犠打を決めて好機を広げた。打てのサインが出ていたが、「残り試合でああいうビッグチャンスがあと何回あるか。内野の守りも後ろだったので転がせば送れると思った」と明かす。
得点にはつながらなかったが、酸いも甘いも経験した36歳のベテランが見せたフォア・ザ・チームの精神に、工藤監督も「とにかく1点という気持ちがあったと思う。よくやってくれた」と目尻を下げた。優勝マジックは一つ減って「11」。松田宣の存在感が勝負どころで際立ってきた。