西武・メヒア 3年ぶりのサヨナラ打!M逆点灯へ首位追走
「西武4-3ロッテ」(14日、メットライフドーム)
西武のメヒアが3年ぶりのサヨナラ打で大きな一勝をもたらした。3-3の延長十回1死一塁で外角球をバットの先で捉えると、力のない打球が深く守っていた中堅手の前へ。滑り込んで捕ろうとした岡のグラブをかいくぐるようにポトリと落ち、フェンス際まで転がった。殊勲の二塁打となり「単打でいいからつなごうと思った。予想以上の結果」と笑った。
2014年に34本塁打で本塁打王に輝いたが、ここ数年は手首のけがもあって振るわず。今季は代打での出場が続く。それでも腐らず、早出での打ち込みやランニングをこなしてきた。代打で途中出場し、2打席目に真摯(しんし)な姿勢を実らせた。
チームは苦戦した。3-1の九回に抑えの増田が同点とされ、延長戦に持ち込まれていた。打線も好機を生かし切れていなかっただけに、辻監督は「反省してやるしかない。勝ったことで十分」とほっと息をついた。
首位・ソフトバンクが敗れれば一転して優勝へのマジック「10」が点灯していたが、ライバルも譲らなかったため、ゲーム差なしのまま優勝争いが続く。メヒアは「素晴らしい仲間と野球ができている。2年連続でリーグ王者になることもモチベーションだ」と意気込んだ。