オリックス 山本由伸が驚異の防御率1・72 規定投球回満たせば初タイトルも
「オリックス7-1楽天」(15日、京セラドーム大阪)
オリックスの山本由伸投手が7回6安打1失点の好投で約1カ月ぶりの7勝目。右脇腹痛でリタイア後の初勝利を挙げた。防御率は驚異の1・72まで上げた。規定投球回数まで12回1/3。残り2試合予定されている登板で到達すれば初タイトルも見えてくる。
「いろんな人に感謝です。ケガをした日に高山コーチ、西村監督に止めてもらった。行けと言われてもおかしくない状況だった。2軍ではトレーナーの方々が1日でも早く戻そうとしてくれた。いい環境で野球をやれていると感じました。勝つことで恩返しできたかなと思います」
決して本調子ではなかったが、その中でも最善を尽くした。六回には浅村、ブラッシュをスライダーで連続空振り三振。カットボール、フォークをマークしていた相手の意表を突いた。
「いつもならカットボールとかフォークの場面なんですけど、きょうはよくなかったのでスライダーが増えていった」
一つの球種がダメでもほかの球種で勝負できるのが山本の強みだ。
七回2死一、三塁のピンチでは辰巳を116キロのスローカーブで見逃し三振。
「カーブを投げたい気持ちもあって。そこでサインが出たので思い切っていきました」
八回からはリリーフを仰いだが、見事にチームを連勝に導いた、最後はお立ち台で大歓声を浴びていた。