東洋大・村上が11奪三振で2勝目 大学日本代表選出で更に進化「幅広がった」
「東都大学野球、東洋大4-1亜大」(17日、神宮球場)
東洋大・村上頌樹投手(3年・智弁学園)が1失点(自責0)の完投で今季2勝目を挙げた。六回1死から4者連続奪三振を含む11K。最終回に味方の失策が絡んで完封こそ逃したが、危なげない投球を披露した。
常時140キロ台を計測する直球に加え、この日光ったのはモデルチェンジしたスライダーだ。手元で曲がるようになり、変化量も増加。空振りを奪うシーンも目立ち、「ピッチングに幅が広がった」と手応えをつかんでいる。
進化のきっかけは今夏の経験だ。侍ジャパン大学代表に初選出。チームメートになった東海大・山崎伊織投手(3年・明石商)からこの日武器となった変化球を教わった。他にも今秋ドラフト1位候補である明大・森下暢仁投手(4年・大分商)からは野球へ取り組む姿勢を吸収。自分の力に変えている。
昨季は6勝0敗とリーグのタイトルを総なめにし、ブレークを果たした。「配球を読んで打ってきたり」とマークが厳しくなったことを肌で感じるが、負けてはいられない。常勝軍団の絶対エースとして、今季も君臨してみせる。