オリックス岸田護が引退 戦力構想外を告げられ決断 09年に2桁星、11年33S
オリックス・岸田護投手(38)が今季限りでの現役引退を決断したことが17日、関係者の話で分かった。
プロ14年目の今季は1軍登板がなく、今月初旬には球団から来季の戦力構想から外れていることを告げられていた。16日には「まだ何も決めていない。18日からの(2軍の)名古屋遠征に帯同する。そこでいい投球をすることしか考えていない」と揺れる心中を明かしていた。
岸田は2005年度大学・社会人ドラフト3巡目でNTT西日本からオリックスに入団。09年には先発として初の2桁勝利を記録した。10年にはこの年から指揮を執った岡田監督の指示でシーズン途中からリリーフに専念。11年には33セーブを挙げ、守護神として君臨した。
通算44勝30敗63セーブ、63ホールドと先発、中継ぎ、抑えとあらゆる役割をこなしてきた。ここ数年は故障禍に見舞われ満足な投球ができていなかった。
球団では功労者に敬意を表し、引退試合も用意。大阪出身の右腕が地元ファンに見守られる中、ユニホームを脱ぐ。