原G王手 DeNA粉砕でM2 山口15勝目、ハマスタで涙「気持ちいい」
「DeNA4-9巨人」(20日、横浜スタジアム)
大一番で役割を果たし、感極まった。巨人・山口が6回2/3を3安打4失点で両リーグ単独トップの15勝目をマーク。2位・DeNAとの直接対決で勝利に貢献し、5年ぶり優勝に王手をかけた。思い出が詰まった古巣の本拠地で上がったお立ち台。右腕は涙ぐみ、「ハマスタで勝てて、すごく気持ちいいです」と声を詰まらせた。
味方打線に2点を先制してもらった直後の一回、重圧もあったのか、2失点で同点に追いつかれた。「力で押していこうと思っていた。二回から切り替えた」とスイッチを入れた二回以降は降板するまで、わずか1安打に抑え勝利をたぐり寄せた。
「いろんな思いがこの球場である」という横浜スタジアムで登板。七回に宮崎に死球を与えた際など、古巣のファンから大ブーイングも起こった。それが「僕の気持ちを奮い立たせてくれた」と言い、「(巨人ファンが多い)レフトスタンドからすごい声援をもらった」と感謝した。自身がFA移籍した16年オフにその人的補償でDeNAに移籍した平良との投げ合いも制した。
今季は投手陣のMVP級の働きだ。勝利数に加え、この日の6奪三振で計181三振とし、勝率(・789)を合わせて投手3部門でリーグトップと抜群の成績を誇る。それでも「個人の成績より、チームとして何としても優勝したい」と言い切った。
ついに優勝マジック「2」として21日・DeNA戦に臨むが「全員で一丸になって挑んでいきたい」と原監督。束になって戦い、歓喜の瞬間を迎える。