巨人・坂本勇2発 主将として悲願へ

 「DeNA4-9巨人」(20日、横浜スタジアム)

 とどめを刺す一撃が右翼席へ飛び込んだ。九回。巨人・坂本勇が勝負を決める39号ソロ。本塁打王を争う二塁のソトの前を充実の表情で通過し、本塁を踏みしめた。主将が1試合2本塁打で優勝に王手をかける勝利に貢献した。

 右打者の39号は長嶋終身名誉監督が68年にマークした球団最多アーチに並んだ。満面の笑みでハイタッチし、出迎えた原監督は「キャプテンが非常に価値あるホームランだった。(成績は)僕なんかをはるかに超えてますよ」と脱帽だ。

 3連敗で迎えた2位・DeNAとの直接対決。3試合連続1点止まりという打線の沈滞ムードを初回に主将の一発で断ち切ったのも大きかった。初回無死一塁。平良からバックスクリーン左へ38号2ラン。「先制点が欲しかった。いい感触で、一振りで仕留めることができて良かった」と納得した。

 七回の追加点が欲しい場面。無死二塁からきっちり投前へ送りバントも決めた。大技、小技を駆使し、勝利に導いた。主将として優勝に導くと誓った今季。悲願達成はもう目の前だ。

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