引退登板で有終のヤクルト・館山、26日に10度目手術「何かのためになるかも」
「ヤクルト2-14中日」(21日、神宮球場)
ヤクルト・館山昌平投手が引退登板で有終の美を飾った。打者1人限定で先発。大島を1ボール2ストライクと追い込み、4球目の144キロ外角シュートで二ゴロに打ち取った。
試合後の引退セレモニーでは涙。「打者を欺くことなく、真っ向勝負できたことは自分の誇りです。ケガやリハビリに負けることなく、力がなく引退することができる。幸せです」とあいさつした。
クラブハウスに引き揚げると「ライトスタンドを見ると、もうダメでしたね。泣かされました」と振り返った館山。それでも、マウンドでの心境については、普段との違いは「まったくなかった」と言い切り「真剣勝負で打ち取れたと思っています」と笑った。
26日には10度目の手術で右肘にメスを入れることを明かし「どうなっているかを見たい。(日常)生活のためもあるし、もしかしたら(医学の進歩など)何かのためになるかもしれない」と理由を説明。術後についても「投手のトレーニングなどは未知数なところもある。可動域が広がれば、やってみたいなと思うところもあるので」と、飽くなき探求心をのぞかせた。