巨人・坂本勇MVPだ 主将で初優勝!原監督「ぶっちぎり」

 「DeNA2-3巨人」(21日、横浜スタジアム)

 待ちに待った歓喜の瞬間。グラウンド上でクールな男が珍しく涙ぐんだ。仲間と次々に抱擁を交わすと巨人・坂本勇の笑顔が広がった。主将になって5年目、優勝を義務づけられた重責と戦い続けた背番号6は「だから優勝はうれしい」。かみしめるように言葉を紡いだ。

 「主将になって一度も優勝していない。優勝がしたい」。2月の春季キャンプ。切実な思いをチーム全員に伝えた。常に前だけを向いた。3連敗した9月3日の中日戦(新潟)。「ここを乗り越えれば必ず光が見える。ここを乗り越えないと優勝はない」。ロッカールームで暗く沈む仲間にゲキを飛ばした。

 30歳で迎えた今季。「体を強くするだけじゃダメ。柔軟性、体との向き合い方を考えないといけない」。下半身の入念なストレッチを行いつつ、練習でのスイングの強度は上げた。体の限界を見極めながら、最大のパフォーマンスを発揮した。巨人右打者の生え抜きでは最多の長嶋茂雄氏に並ぶ39本塁打。たぐいまれな向上心でキャリアハイの成績につなげた。

 原監督は「入団1年目から彼を見てきた。強いリーダーシップを持って戦ってくれた。ぶっちぎりのMVPだと思います」と目を細めた。“原チルドレン”の象徴が5年ぶりのV奪回に導いた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス