有終ヒットで引退のヤクルト・畠山「今までで一番冷静に打席に入れた」
「ヤクルト2-14中日」(21日、神宮球場)
ヤクルト・畠山和洋内野手が、現役最終打席でヒットを放った。六回に4番・バレンティンの代打で登場。二塁後方へ打ち上げた打球は、ポトリと落ちる右前打となった。
試合後の引退セレモニーで「スワローズの一員として、ファンのみなさんと19年間、戦えたことは、僕の宝物であり誇りです」とあいさつ。感極まり、涙がこぼれた。
クラブハウスでは、ラッキーなヒットを振り返り「ちょっと恥ずかしかったです」と苦笑。打席に立った心境を「違いました。これまでは集中して、打てなかったらどうしようと不安を抱えながらだったけど、そういう気持ちが全然なくて。今までで一番、冷静に打席に入れた気がする」と振り返った。
すっきりとした表情で「終わったという気持ちが大きい」と語った畠山。現役生活を終えたからこそ、やりたいことを問われると「ないですね。僕、多趣味すぎて。野球をしてても片隅の時間で、好きなことを全部やっていたので」と答えて笑いを誘った。