関西六大学野球・大商大がサヨナラで21連勝!リーグ単独最長記録達成
「関西六大学野球、大商大1-0神院大」(22日、わかさスタジアム)
大商大が九回サヨナラ勝ちを収め、リーグ新記録となる21連勝目を挙げた。
0-0で迎えた九回2死二塁で工遼汰(たくみ・りょうた)内野手(広陵・4年)が右越えに二塁打を放ち、走者が生還した。
エースが気迫の投球を見せた。偉業達成に期待が高まる中、先発を任された今秋ドラフト候補の大西広樹投手(大商大高・4年)は、9回を投げ3安打無失点。富山陽一監督から「お前がしっかり決めてこい」と託された大事な一戦で、圧巻の投球を披露した。
序盤、得意の真っすぐが決まらず苦しんだが「変化球のキレが良かったので、混ぜながら投げました」とすぐさま軌道修正。四回以降はすべて3人で抑え、スカウト陣に適応能力の高さもアピールした。
昨年の同日、9月22日から始まった大記録への挑戦は、丸一年かけて成し遂げられた。試合前日はグラウンド横の小さな施設に寝泊まりし、勝ち続けることへのプレッシャーに耐えながら「監督さんの名前を連盟の歴史に残そう」と士気を高め合ってきた。
「結果が出ないメンバーを他がカバーする。商大らしい野球を続けてきた結果だと思う。絶対に落とせない一戦だったので、よかったです」と笑顔を見せた大西。
「ずっと勝ち続けたいです」。最強軍団の挑戦は、これからも続く。