巨人・阿部【引退会見1】今後は「何らかの形でジャイアンツに恩返しできれば」

 巨人・阿部慎之助捕手が25日、都内のホテルで会見に臨み、今季限りで現役を引退することを表明した。22日に話し合って引退を決断した原辰徳監督に感謝しつつ、球団に対しても「何らかの形で恩返しを」と思いを語った。以下、阿部の一問一答の要旨(1)。

 (登壇し、最初にあいさつ)「本日はこのような素晴らしい会場を用意していただいた球団関係の皆様、本当にありがとうございます。そして、Tシャツ着てくれてありがとうございます。これだけたくさんのマスコミの方、お集まりいただき、ありがとうございます。あと、昨夜、甲子園でジャイアンツファン、タイガースファンの皆さんの慎之助コール、本当に感動しました。ありがとうございます。そして、粋な計らいをしていただいた矢野監督、藤川投手にこの場を借りて、御礼申し上げます。ありがとうございました」

 -改めて、今の気持ちは。

 「ちょっと突然だったので、皆さんをビックリさせてしまって申し訳ないと思っています」

 -引退を決めたのはどのタイミング。

 「神宮の初戦ですかね。監督と話す機会がありまして。その時に思っていることがお互いに一致したということだったので。そこで決まりました」

 -原監督とのやりとりの中で葛藤、迷いはあったのか。

 「監督の意向をお聞きして、自分も同じことを思いましたし。すごく僕の将来のことだったり、色んなことをね。僕の思っている以上に原監督が考えてくださったので、そこで納得できたということです」

 -最初に誰に伝えたか。

 「とりあえず、家族ですかね」

 -奥さま、お子さまのその時の反応は。

 「ビックリしてましたけど、多分。子どもたちはピンときていなかったのかなと。『今年で野球を辞めるね』と言ったら、『じゃあ、来年野球を見に行きたい時はどうするの?』って言われて。『いやー、パパはいないんだけどね』って。そのぐらいピンときていなかったようで」

 -家族の支えは大きかったと思うが、家族へのメッセージを。

 「子どもたちもそうですし、妻もそうですし。僕の兄弟だったり、両親だったり、たくさん肩身の狭い思いをさせてしまったなという時も感じてましたし。子どもたちは阿部慎之助の息子、娘というプレッシャーをもしかしたらかけているかなというのもあったので。特に子どもたちは去年、おととしぐらいから、僕がプロ野球選手ということを理解していて。パパはなんで打てないんだ、とか言っていただいて、それで奮起できた部分もあったのですごく感謝しています」

 -引退の決断は優勝したということも影響があったか。

 「優勝もしましたし、節目の400号も打てましたし。一番は坂本(勇人)が主将になって優勝できたので。ある意味、僕も荷が下りたのでね。それで決断したところもあります」

 -改めて、原監督への感謝の思いを。

 「原さんがいなかったら僕はここまでなっていなかったと思いますし。ルーキーで何も知らない僕を開幕スタメンで使ってもらったり。もちろん、それを承諾していただいた長嶋監督にも頭が上がらないですし。だからこそ、辞めることが恩返しとは思わないですが、今後、何らかの形でジャイアンツに恩返しできればなと考えていたので」

 -長嶋終身名誉監督への報告では、どのような言葉を。

 「一応、電話で報告はさせていただいて。『これからまだ野球人生長いから』と言っていただきました。『お前は何歳になったんだ』と言われたので、『40歳です』と言ったら『もうおじいちゃんだな』と言われました」

 -長嶋さんの思い出は。

 「現役はルーキーの時。その時は神様以上の存在だったので。会話すらできなかったんですけど。何年か前、体調崩される前とか、たまには食事に誘っていただいたりとかしていただいたので。そこは今でも感謝しています」

 -一番の思い出に残るシーンは。

 「今ですかね」

 -その真意は。

 「まさかこういう記者会見をこんな盛大にしていただけるとは思ってもいなかったですし。引退を決めて自分がしゃべっているというのは想像していなかったので。今が最高の思い出かなと思っています」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス