巨人にも提供、ドーム社サプリメントから微量の禁止物質検出 球団は選手に聞き取り
巨人は25日、オフィシャルサプライヤー契約を締結している(株)ドームから提供を受けているサプリメントのうち1製品について、世界反ドーピング機関(WADA)指定の禁止物質3種類の成分が微量ながら検出されたとの報告を同社から受けたと発表した。
関係者によると、成分が検出されたのは6月に発売された鉄分補給のサプリメント。同社の説明では該当する成分は検出限界程度の極めて微量で、ドーピング検査では陽性反応が出る可能性は極めて低いとしているという。
球団は所属選手への聞き取りで、当該サプリメントが発売された今年6月以降に複数の選手が過去に摂取した記憶があると回答したという。このため、球団は同日午後、日本野球機構(NPB)のアンチ・ドーピング規程に基づき、NPBに対して、聞き取りの結果を報告した。
巨人から発表された全文は以下の通り。
「読売巨人軍は本日9月25日、(株)ドームから提供を受けているサプリメントのうち1製品について、世界反ドーピング機関(WADA)指定の禁止物質3種類の成分が微量ながら検出されたとの報告を同社から受けました。
同社は今後、検査機関に依頼して混入量を測定し、人体への影響の有無を確認するとしていますが、同社の説明によると、現時点の推定混入量は、製品分析上の検出限界100ナノグラム(ナノグラム=10億分の1グラム)以下、または検出限界程度とみられ、極めて微量で、ドーピング検査で陽性反応が出る可能性は極めて低いと考えているとのことです。
当球団が所属選手に聞き取ったところ、当該サプリメントが発売された本年6月以降、複数の選手が過去に摂取した記憶があると回答しました。このため当球団は本日午後、日本プロフェッショナル野球組織(NPB)アンチ・ドーピング規程に基づき、NPBに対して、聞き取りの結果を報告しました。今後は、NPBアンチ・ドーピング委員会の調査に全面的に協力するとともに、当球団としても、独自に専門の検査機関に依頼し、所属選手の人体への影響の有無について検査を進める方針です」