巨人・阿部 引退記念試合で本塁打!涙のファン続出「最高です」坂本勇も40号で華
「巨人-DeNA」(27日、東京ドーム)
今季限りでの引退を表明した巨人・阿部慎之助捕手が、「ありがとう慎之助」と銘打たれた試合で、劇的な本塁打を放った。
四回、1死。中川の直球を完璧に仕留め、右翼席上段へ運んだ。劇的な一撃に、超満員となったスタンドは割れんばかりの大歓声が響き、涙するファンが続出した。
阿部の引退を受け、この日は「4番・捕手」で1580日ぶりにスタメン出場。長嶋茂雄終身名誉監督も駆けつけ、バルコニー席から笑顔でファンに手を振った。
捕手としては一回にマシソンの投球を受け、無失点。二回は中大の後輩、沢村がマウンドに上がったが、阿部は投球練習だけを行った後、1球も受けることなく一塁へポジションを移った。捕手交代前には沢村がサインに首を振り、阿部がマウンドで拳を振り上げた。12年の日本シリーズの“ポカリ事件”の再現かと思われたが、当時のように手は振り下ろさず、笑顔で握手を交わした。
阿部は球団を通じたコメントで「感謝しかない。ありがとう。DeNAファンの皆さん、ラミレス監督、対戦してくれた投手。この試合に携わってくれた皆さんに感謝しかない。最高です!」と決めぜりふを伝えた。
阿部が打つ直前には2番・坂本勇が40号本塁打。球団の生え抜き右打者では初となる40号ソロを放ち、阿部のメモリアルゲームに華を添えた。
坂本が39本で並んでいた長嶋茂雄終身名誉監督はこの日、スタンドに観戦に訪れた。