巨人勝利で“阿部劇場”に華 主役は豪快アーチ 坂本勇40号 炭谷は満塁弾

 原監督(左)と並んでナインを迎える阿部(中央)=撮影・園田高夫
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 「巨人6-4DeNA」(27日、東京ドーム)

 巨人が本拠地最終戦を勝利で飾った。

 大功労者の阿部が今季限りでの引退を表明したことを受け、「ありがとう慎之助」と銘打たれた試合。阿部は4番・捕手でスタメン出場し、本塁打を含む3打数1安打1打点、八回開始時に交代となった。

 超満員となった東京ドームが、“阿部劇場”に酔いしれた。主役は四回、1死。中川の直球を完璧に仕留め、右翼席上段へ7号ソロ。劇的な一撃に、超満員となったスタンドには大歓声が響き、涙するファンが続出した。

 守りでも盛り上げた。1580日ぶりでのスタメンマスク。一回はマシソンの投球を受け、無失点で抑えた。二回は中大の後輩、沢村とのバッテリーに注目が集まったが、12年日本シリーズの再現で、イニング間に頭をポカリとたたくふりをして笑いを取り、一塁へとポジションを移した。

 打線は阿部が打つ直前に、2番・坂本勇が40号本塁打。球団の生え抜き右打者では初となる40号ソロを放った。五回には炭谷が満塁本塁打。勝ち投手はルーキーの戸郷で、プロ初勝利となった。

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