巨人・阿部 ニヤリ「社会全体にパワハラが問題視されているので…」沢村ポカリせず

 2回、守備交代前に沢村(右)と握手する阿部(撮影・園田高夫)
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 「巨人6-4DeNA」(27日、東京ドーム)

 今季限りでの引退を表明した巨人・阿部慎之助捕手が、「ありがとう慎之助」と銘打たれた試合で豪快な本塁打を放った。4番・捕手でスタメン出場し、本塁打を含む3打数1安打1打点、八回開始時に交代となった。

 “阿部劇場”に沸いた。四回、1死。中川の直球を完璧に仕留め、右翼席上段へ7号ソロ。劇的な一撃に、超満員となったスタンドには大歓声が響き、涙するファンが続出した。試合後、阿部は「今日もきもちいいホームランを打たせてもらって、感無量です」とうなずいた。

 守りでは1580日ぶりでのスタメンマスク。一回はマシソンの投球を受け、無失点で抑えた。二回は中大の後輩、沢村とのバッテリーに注目が集まったが、12年日本シリーズの再現で、イニング間に頭をポカリとたたくふりをして笑いを取り、一塁へとポジションを移した。

 阿部は沢村と打ち合わせしていたというが、「いま、どこも社会全体にパワハラが問題視されている。もう、世間がこうなっているからできないと考えていた。最後はたたかずに終わった」と笑わせた。

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