日本ハム・田中賢 現役最後の打席で涙の一打 賢介コールに「うるっときました」
「日本ハム1-5オリックス」(27日、札幌ドーム)
“賢介コール”に背中を押され、ゆっくりと向かった現役最終打席。日本ハム・田中賢は大粒の涙を目に浮かべ、快音を響かせた。5点ビハインドの八回2死一、二塁。山岡の直球を振り抜き、右翼フェンス直撃の適時打。「無我夢中でした」と振り返る日本通算1499本目のHランプが感動のラストダンスとなった。
この日は「2番・指名打者」で先発出場。六回には右前打を放ち、九回には慣れ親しんだ二塁の守備にも就いた。「本当に感動しました」。99年度ドラフト2位で日本ハムに入団。20年間のプロ野球人生に「悔いはないですね」と言い切った。
昨年12月に19年シーズン限りで現役引退することを表明。試合前の引退会見では「あっという間でしたね」と振り返り、感謝した。
最後のセレモニーでも大歓声を浴び、涙でぬれた背番号3のユニホームをそっと置いた田中賢。今後については「ゆっくり考えます」と一言。誰もがグラウンドに戻ってくる日を心待ちにしている。