中日・大野雄が初タイトル 9年目完全復活!最優秀防御率
「阪神3-0中日」(30日、甲子園球場)
手にした勲章は完全復活を遂げた1年の締めくくりにふさわしい。「素直にうれしい」と喜んだ最優秀防御率のタイトル。今季最終戦。中日・大野雄が自らの手で引き寄せた。
ミッションは3回1/3以上を自責点0、もしくは7回以上を自責点1以下に抑えること。最速149キロの直球を軸に阪神打線を寄せ付けない。打者一巡を完全投球。降板する際には、球場には竜党、さらに虎党からも「大野、よくやったぞ!」と歓声が鳴り響いた。
「絶対取らないといけない」。そう感じたのは仲間の思いを聞いたからだ。27日・広島戦の試合前。ベンチ前で円陣が組まれた。合言葉は「大野のためにジョンソンを打つ」。防御率で首位を走っていたコイの助っ人左腕から味方は4点をもぎ取ってくれた。名古屋で調整していた大野雄がこの話を聞いて燃えないわけがなかった。
1勝もできなかった昨季から完全復活。再び存在感を示したシーズンとなった。