「現役ドラフト」について議論 NPB側「大きな齟齬はありません」選手会側も理解
日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が1日、都内で開かれ、出場機会の少ない選手を対象とした「現役ドラフト」などについて議論した。
NPB側は、選手関係委員会に属する6球団でまとめた案を提示。同委員会の委員長を務める阪神・谷本球団本部長は「選手関係委員会としてまとめた案はある。それを今度の実行委員会で議論します」とし「選手会の方も、確認は何点かありましたけど、大きな齟齬(そご)はありませんでした」と互いの主張の隔たりが少ないことを明かした。
選手会の森事務局長も「理解できる範囲ではあったかなと」とし「色んな不具合も分からないと思うので、とりあえずは何とかスタートまでは持って行きたい」と早期実現へ期待を示した。ドラフトの対象選手について、選手会は登録日数などの基準を設けたい考えだったが、同事務局長は「そこはなかなか厳しそう」と球団が任意で選手をリストアップする方向に「大きく反対することはない」と理解を示した。
この日、NPB側が選手会側に示した案は、来週の実行委員会で議論され、12球団でまとまれば、実現に向けて前進することになる。