ヤクルト・高津新監督、投手再建だ 「そこが第一歩」決意新たに
ヤクルトは1日、来季の新監督に高津臣吾2軍監督(50)が就任することを発表した。年俸8000万円(推定)の3年契約。東京都内の球団事務所で会見に臨んだ高津新監督は、投手陣の再建へ強い意欲を示した。
今季の739失点、防御率4・78は12球団ワースト。球団の投手出身監督は86年の土橋正幸以来34年ぶりとなる、日米通算313セーブの新指揮官は「投手を再建する、新しく作り直すことを大きな目的として話をいただいたと思っている。そこがチーム再建の第一歩」と、決意に満ちたまなざしで言った。
1軍投手コーチ時代の15年に優勝を経験。2軍監督としては、梅野、高橋らを1軍に送り込んだ。村上ら野手も含めて若手を熟知する強みもある。
会見では「スワローズはスワローズらしく、僕は僕らしく、明るいチームを作っていかないと。『らしく』やっていかないといけない」と繰り返した。来季のキーマンを問われ「僕じゃないですか」と回答。「選手は全員キーマン。束ねる責任者の僕が、しっかりしないと」と説明した。
ヤクルトの野村監督、ホワイトソックスのギーエン監督ら多くの名将に影響を受けた。理想像は「選手がプレーに集中できる環境を整えてあげられる監督」。“選手ファースト”で伸び伸びと力を発揮させる新生・高津ヤクルトで上昇を図る。