ヤクルト2軍監督に池山隆寛氏が就任 常勝燕を再び「高津新監督と情報を常に共有」
ヤクルトは3日、来季の2軍監督にデイリースポーツ評論家でOBの池山隆寛氏(53)が就任すると発表した。2015年以来の古巣復帰が正式決定した。
ヤクルト一筋だった現役時代は「ブンブン丸」の相性で親しまれ、強肩強打の遊撃手として通算304本塁打をマーク。2軍コーチ時代にはブレークを果たす前の山田哲を指導しており、的確な打撃理論に加え、若手からベテラン選手まで円滑にコミュニケーションを図れる点にもたけている。
デイリースポーツ評論家時代には「打者の技術、心理、勝負の分岐点を分かりやすくお伝えできればと思います」と語っていたように打者の分析だけでなく、好投手を攻略するためにカウント別で狙い球の絞り方などを指摘。加えて戦術論やチーム運営術、野村監督から薫陶を受けた「ID戦術」などを基に健筆を振るってきた。
池山氏は「2軍監督のお話をいただき、感謝と責任感を持って、任務を全うしたいと考えております。高津新監督と情報を常に共有し、また選手、フロント、裏方さんともコミュニケーションを取り、常勝スワローズを作り上げる所存です」と語った。最下位に低迷した今季からのV字回復へ、一時代を築いた強打者が力を注ぐ。