楽天・則本昂 タカ狩り“下克上”へ自信あり 平常心で決戦へ
「パCSファーストS・第1戦、ソフトバンク-楽天」(5日、ヤフオクドーム)
“下克上”へ、クールにタカ狩りを果たす。CSファーストS第1戦の先発を託された楽天・則本昂が4日、ヤフオクドームで最終調整。先陣を切る重圧を感じさせず、リラックスムードで決戦へ備えた。
「思ったよりも緊張感がなく、リラックスして練習ができた」と、練習後も涼しげな表情で話した則本昂。その裏に、3月の右肘手術から始まった苦難のシーズンから得た、確かな手応えがある。
7月9日に1軍復帰後、思うような投球ができない試合もあったが、「ようやく戦える体になった」と話すように9月は4試合で防御率1・80。今季のソフトバンク戦は防御率8・10と相性が悪いが「良い感覚がつかめている。それを出せれば勝てるチャンスはある」と自信を示した。
平石監督も「いろいろな経験をして、ひと回りも二回りも成長した」と全幅の信頼を置く。「僕らはギリギリのところでCSに出られた。怖い物はない。上位の相手をつぶして日本シリーズに出る」。力強く語った右腕が頂点への道を切り開く。