DeNA プラン狂った?“ルール違反”でバリオスへ交代できず ラミ監督「私の責任」
「セCSファーストS・第1戦、DeNA7-8阪神」(5日、横浜スタジアム)
DeNAがCS史上最大、6点リードを守り切れず大逆転負け。痛恨の敗戦で、崖っぷちに立たされた。
ベンチワークの“ミス”が、歯車を狂わせたのか。この試合では、ラミレス監督が投手交代を告げたが球審に認められないという、珍しいシーンがあった。
場面は四回。先発の石田が1死三塁のピンチを招き、打席に梅野を迎えたところで、三浦投手コーチがマウンドへ。声をかけ、ベンチへ戻ったところで今度はラミレス監督が球審のもとへ歩み寄り、石田の交代を告げた。
だが、一度マウンドへ行った監督またはコーチが戻り、ファウルラインを越えてしまった場合、マウンドにいる投手は打者に投げなければいけない。“ルール違反”のため、石田の交代は認められず、梅野の犠飛で1点差に迫られた。
試合後、ラミレス監督は「あれはミスコミュニケーションとかそういうのではなく、ある程度時間をおいてから交代しようと思っていた。三浦コーチがマウンドにいって帰ってきてしまってから交代を告げたので、それはルール上交代できないということなので、私の責任」と振り返った。2番手で送り込もうとしたのはバリオスだったとし、ルールは把握していたという。
結局、石田が4回を投げきり、五回からは今永が2回を無失点。だが、七回は3番手に回ったバリオスが崩れ、結果的には大逆転負けのきっかけを作ってしまった。
17年のCSでは短期決戦仕様の継投策を次々と決め、チームを日本シリーズに導いた指揮官。「試合中の決断で後悔することはない」とも語り、次戦への切り替えを強調した。