京産大・杉野、大学通算100安打達成!
「関西六大学野球、京産大4-3神院大」(8日、南港中央球場)
京産大が神院大に競り勝ち、2勝1敗で勝ち点を1とした。
この日、『3番・指名打者』で出場した杉野翔梧外野手(4年・近江)が2安打を放ち、大学通算100安打の偉業を達成した。
しかし、「みんなから祝福してもらって、頑張ってきてよかったなと。涙が出そうになりました」とはにかんだ杉野の野球人生は、決して順風満帆ではなかった。
滋賀の強豪・近江から京産大に進学し、1年春からベンチ入りを果たすも、右肘の疲労骨折で一度目の離脱。2年秋に再びスタメンを勝ち取り挑んだリーグ戦で、またしても右肘を疲労骨折し、手術を余儀なくされた。
その後、約3か月間のリハビリを経て復帰したが、右肘の負担を減らすため「左投げ・左打ち」への転向を決意。箸であずきをつかむ練習で指先の感覚を養うなど、地道な努力を続けてきた。
「『杉野にまわせ!』と声をかけてくれていたので、絶対に打ちたかった。大学最後の大会でやっと自分らしさが出たかなあ…」と振り返り、「ずっと心の支えになってくれた両親に一番に報告したい」と笑顔を見せた杉野。卒業後は一般企業に就職するため、野球はこれが最後。支えてくれた仲間と共に、残りのリーグ戦を精いっぱい戦い抜く。