西武、パCS初の屈辱…1位チームが4連敗 短期決戦の弱さ露呈で2年連続敗退
「パCSファイナルS・第4戦、西武3-9ソフトバンク」(13日、メットライフドーム)
シーズンは連覇した西武が4連敗を喫し、日本シリーズ出場を逃した。シーズン1位チームがCSファイナルSで4連敗で敗退するのはパ・リーグでは初。また、2年連続で1位チームが敗退するのは、セ・パ両リーグ通じて初となった。(すべてファイナルSが1位チームにアドバンテージ1勝を与えられた上で4勝先取となった08年以降の記録)。
流れをつかめなかった。三回、先発の本田が今宮にソロ被弾。4試合連続で先制点を奪われた。その裏には1死一、三塁の好機で源田が痛恨の投ゴロ併殺打。本拠地に重苦しいムードが漂うと、四回にはグラシアルの一発などで2点を加えられた。
五回にメヒア、六回に山川の一発で追い上げムードを作っても投手陣が踏ん張れない。七回は5番手ヒースが長谷川、今宮に適時打を浴びて2失点。九回には今宮にこの試合3本目の2ランを浴び、トドメを刺された。今シリーズ4試合で計32失点と、投手力の差が出てしまった。
パ・リーグで1位チームがファイナルSで敗退したのは10年のソフトバンクと昨年の西武の2度。10年のソフトバンクはシーズン3位のロッテと対戦し、アドバンテージの1勝と合わせて3勝1敗と王手をかけながら、ここから3連敗を喫した。18年の西武は同じくアドバンテージの1勝と合わせて2勝1敗としてから3連敗した。
なお、セ・リーグでは1位チームが4連敗したのは14年の巨人の例がある。シーズン2位の阪神に敗れた。