工藤鷹 今宮3発で下克上!史上初の2年連続 王会長もエール「やり返したい」

 「パCSファイナルS・第4戦、西武3-9ソフトバンク」(13日、メットライフドーム)

 ソフトバンクが4連勝。昨年に続いてパ・リーグ覇者の西武を破り、3年連続19度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本シリーズ(19日、ヤフオクドームで開幕)進出を決めた。工藤公康監督(56)の采配がさえ、また今宮健太内野手(28)がCS初の1試合3本塁打と新ヒーローも飛び出した。同じくこの日、日本シリーズ進出を決めた巨人を相手に、3連覇を狙う。

 工藤監督が、気迫でリーグ王者をねじ伏せた。リベンジを誓って乗り込んだ敵地メットライフドームで初戦から4連勝。V逸の悔しさを晴らすにはこれ以上ない結果でCS突破を決め、お立ち台ではまず選手らの奮闘をたたえた。

 「選手たちが一試合一試合、一球一球に集中して、何とか勝つんだという強い思いを持ってやってくれた」

 第4戦も執念のタクトを振った。早め早めの投手交代。五回1死から嘉弥真を投入。そこからも甲斐野、モイネロら迷わずつぎ込み、西武につけいる隙すら見せなかった。

 今CSは鬼となった。第2戦から2試合連続で松田宣をスタメンから外した。故障者が続出した今季、レギュラーシーズンで唯一全試合出場したベテランに、自ら先発落ちを通達。「劇薬」は効き、連勝でファーストSを突破した。

 西武との初戦でも1点を追う八回の好機でファーストS突破に貢献した内川の代打に長谷川勇を送り、同点、逆転につなげた。「勝つために何が最善か、だけを考えた」。なりふり構わない用兵は、ことごとくはまった。ファーストS第2戦から史上初の6連勝でCSを突破。「パ・リーグの代表として日本シリーズを戦い、勝てるようにしたい」。巨人を撃破し、3年連続で日本一の頂きに立つ。

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