原巨人タカ狩りローテは山口、メルセ、菅野 日本Sでは投手陣からMVP
19日から始まる日本シリーズに向けた巨人の先発ローテーション構想の一部が14日、明らかになった。阪神とのCSファイナルSと同様、第1、2戦を山口、メルセデスに託し、敵地でシリーズ連勝発進を狙う。
開幕戦は山口に内定。宮本投手総合コーチは「三冠のピッチャーを初戦外すことはできない。あくまで4連勝を目指すわけですから」と安定感抜群の右腕を先陣に指名。第2戦はCSと同じくメルセデスが濃厚だ。鉄壁の布陣でCS突破の再現を狙う。
第3戦の候補には離脱中のエースも浮上する。菅野は11日のCS第3戦に先発予定だったが、腰の状態が万全でないと判断して回避。しかし、15日にフェニックス・リーグの韓国・斗山戦で先発予定。結果と内容次第では日本シリーズでの復帰が見えてくる。宮本コーチは「智之(菅野)の力を借りることもあるだろうし、調整中なので。どこまで来られるか」と明かした。
背番号18が戻ってくれば心強いが、同コーチは現有戦力に大きな信頼を寄せている。「先発陣の誰でもいけるような態勢を整えているのが、ジャイアンツの今の層の厚さ」。ルーキーの高橋や戸郷、桜井らも力を付けており、「日本シリーズでは投手陣からMVPを取りたい」と自信たっぷり。鷹を狩って、7年ぶりの日本一奪回へ準備は整いつつある。