巨人に激震!鈴木コーチ退団 一身上の都合で…球団了承 6年ぶり出場日本S直前に
巨人は16日、鈴木尚広1軍外野守備走塁コーチ(41)から一身上の都合による退団の申し入れがあり、了承したと発表した。一塁ベースコーチの後任は後藤打撃兼外野守備コーチが務め、同日付で村田修一ファーム打撃兼内野守備コーチ(38)が1軍打撃コーチに登録された。走塁改革に乗り出し、5年ぶりの優勝へ尽力した同氏の辞意は、19日から開催される日本シリーズへ大きな影響を及ぼしそうだ。
6年ぶりの日本シリーズ出場に向け、調整中の巨人に衝撃が走った。前日、鈴木1軍守備走塁コーチからの退団の申し出があり受理。球団は「一身上の都合を理由に退団の申し入れがあったため、球団として了承した」。来季も契約更新を予定していたが、本人の意志が固く受け入れたという。
前日15日まで日本シリーズに向けた全体練習に参加していた同コーチ。機動力を生かして7年ぶりの日本一を目指すチームにとって大きな痛手となりそうだ。昨オフ、原監督が復帰したと同時にコーチへ就任。現役時代通算228盗塁の走塁のスペシャリストの極意を若手選手に注入してきた。昨年、リーグワーストタイの盗塁数を同2位となる83盗塁までに押し上げるなど、機動力アップの効果が5年ぶりのVに直結した。
シーズン中も早出練習では大声でノックを浴びせるなど、ムードメーカー的役割も担っていた。この日、東京ドームで行われた全体練習では鈴木コーチの退団を知らされた各選手は、緊張ムードを漂わせながら調整した。
鈴木コーチは今季、一塁ベースコーチも兼務していた。日本シリーズでの後任については後藤打撃兼外野守備コーチが務める予定。大塚球団副代表は「鈴木コーチが(若手を)育ててくれた部分がある」と話した。