大船渡・佐々木に最大5球団 3球団が公言!公表しない球団もトップ級評価

 今ドラフト最大の目玉はやはりこの二人で間違いない。最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(17)には3球団、今夏の甲子園準V右腕の星稜・奥川恭伸投手(18)には1球団がそれぞれ1位指名を公表した。双璧の人気をなす高校生右腕の獲得交渉権を得るのは、果たしてどこの球団か。なお阪神の最終決定は、当日となる。

 いよいよ佐々木が自身の夢をかなえる日がやってくる。日本の高校生最速を誇るポテンシャルの高さから、NPBはもちろんメジャー球団からも注目され続けてきた右腕。しかし、「いまはメジャーについてあまり考えられないので、まずは日本で頑張りたい」と1年冬から意識した進路は変わらなかった。

 振り返れば野望をつかめずに来た。「私立高校を倒したかった」と地元の仲間と甲子園を目指した公立・大船渡では、3年夏に岩手大会決勝で登板せずに敗退するなど聖地切符は手に入れられず。日の丸を背負った今秋のU18W杯でも右手中指の血マメの影響でわずか19球に終わり、世界一にも届かなかった。

 ただ、次なる夢には視界が開けている。6月の時点で日本ハムが12球団最速の1位指名公言。15日のロッテ、16日の西武と早くも3球団が“佐々木獲り”に手を挙げた。さらにオリックス、ソフトバンクなども指名の可能性は十分だ。本人も2日の進路表明会見で「12球団どこでも頑張りたいと思っています」と打ち明けたように、大争奪戦の様相を呈してきている。

 佐々木はもうひとつブレない思いを抱いている。2011年の東日本大震災で被災。「たくさんの方々に支援していただいたので、その恩返しをできたら」。プロに進めば必然的に岩手を離れるが、「とても励みになっています」と地元からの応援に対する感謝は忘れない。

 すでに次の舞台への準備は着々と進めている。侍ジャパン高校代表での試合が終わって開催地の韓国から帰国後は、「何日か休養して、その後は練習を再開しました」と汗を流す日々だ。この日は報道陣への対応はせず。夢がかなう瞬間を、静かに待つ。

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